フローリングのワックス掛けで使われる、水性ワックスと樹脂ワックスの違いについて説明していきます。
それぞれ、ワックスの塗布後に水分が蒸発して、フローリングの表面に皮膜を作るという共通点があります。
まず、蝋が主成分の水性ワックスですが、塗布が比較的簡単だというメリットがあります。
洗浄成分が配合されている水性ワックスを使用すれば、塗布前の洗浄を省くことができます。
デメリットとしては、耐久性がないため、光沢を保つために頻繁に塗り直す必要があることです。
水性ワックスには、使用できないフローリングがあるので、ご使用前によく確認しておく必要があります。
次に樹脂ワックスですが、「ウレタン樹脂」や「アクリル樹脂」などが主成分のため、光沢のある仕上りと、高い耐久性がメリットになります。
デメリットとしては、施工が難しいということが挙げられます。
ワックスの塗布前には、古いワックスを剥離する作業もありますし、ワックスの塗布自体にも技術を要します。
樹脂ワックスは、無垢材を使用しているフローリングには使用できないので注意が必要です。
しかし、最近ではワイパーに付けて樹脂ワックスを簡単に塗ることができる、シートタイプの商品も販売されています。
本格的なワックス掛けは面倒だと思われる方は、このようなシートタイプのものを使われてみてはいかがでしょうか。
水性ワックスと樹脂ワックスには、それぞれメリットとデメリットがありますが、それぞれの特徴をよく理解して使い分けていきましょう。